以前の記事では、

薬石「北投石」について http://akimine-hm1283.blog.jp/archives/7393717.html

…にて触れましたが、この度は台湾台北の近隣にありますこの薬石の博物館へ行きました。その紹介をしたいと思います。

軽くご説明します。
この石は、日本が台湾植民地時代に地質学者の岡本要八郎氏が台湾で見つけたものです。同氏は、台湾の台北博物館に勤務し、北投地方で調査を行なった際、写真を撮ろうとカメラを岩の上に置いて撮ったものの、その写りは白くピンボケだった。それに対し不思議思った同氏が調べてみると、微弱な放射線を発する物質の岩であることに気が付きます。

その後、東京大学の当時教授だった神保小虎氏へ送りました。日本でこの石に対し調査研究がなされ、そして1912年と1913年に世界機関で登録され台湾の地名を取り、「北投石」と名付けたのであります。当時、日本での研究過程において、この石の成分には『奇石』『薬石』とも言われる所以の自然放射される『ラジウム』に秘密が隠されておりました。


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同様の成分を持つ石が日本にもありました。秋田県の玉川温泉にある渋黒石と言い、明治31年ごろ当時東京大学地質学の学生桜井広三郎氏が発見したとされ、この天然素材の「薬石」は世界でこの北投と秋田と二箇所しか産出されません。ゆえに「奇石」「珍石」とも言われています。

大正9年(1920年)イギリスロンドンで開かれた世界鉱物学会にて北投石と渋黒石の研究発表が認められ、この時に持参した北投石は大英博物館へ寄贈されました。

薬石である北投石の名声が世界で高まることと同時に、この鉱物を保護する声も高まり、採掘の鉱業権があったものの大正11年に天然記念物の指定が決まり。さらに昭和27年、特別文化財として再指定され石の採取が完全に禁止されました。

ゆえに稀少価値が非常に高く、文化財指定されたのち採取禁止以前に採取した本物の原石の入手は、今はもう「稀れ」でしょう。




『北投石の秘密〜天然ラジウムが難病を治す〜』
安陪常正氏著作より

河合峻策医学博士(放射能原子医学研究所所長、医療法人聖世会水神病院院長、老人病予防協会理事長)の「天然放射性原子の微量放射線に関する研究資料集⑴」の緒言の中にこの興味の答えをみることができる。

河合博士は、「この放射性北投石からは毎分800カウントから数千カウントの放射能を放射する稀有の鉱石である」と述べている。

そして、「ウラン・トリウムを多量に含有する北投石の粒子からの放射線、すなわち『ラドン』『トロン』のガス体は人間の原始生命の支配者である間脳を刺激して、快感と疼痛の緩和を果たすものである」と述べるとともに、「この北投石の放射能ならば、毎日数千カウントの放射能を患者に受けさせても害は全くない。このことは他のストロンチウム90、セシウム137等の同位元素を含有する放射性鉱物と異なり、全く人体には無害であるから今後医療に安心して使用できる。ということで重要なことだと思う」とも言及しているのである。

つまり、放射線の専門家から見ても、北投石が放射する放射線には極めて医学的効果が高く安全であることを証明しているのである。



新北投駅

北投公園入口
駅から公園までは近い距離にあって回りは台湾の一般的な街並み、しかし何処か「日本風」を肌で感じ取れる。

北投温泉博物館

入口付近
靴を脱いで入るため下駄箱がある。ここ「日本」と勘違いしてしまう。


この北投石は当時日本の各分野、理・化・医学で研究が行われ東京大学や東京工業大学、名古屋大学、東北大学、岩手大学、広前大学などの教授方によって、昭和36年発刊の資料によると約30年もの間研究されてきたとあります。

しかし、北投石が日本で国の天然記念物として指定され、持ち出しも禁止されたことにより医学的な効果についての研究成果は一般的に知られなくなり、いまその認知度はほとんどないでしょう。まれに癌や難病と闘う方がこの「薬石」にたどり着き購入します。


館内に入ると空気が一変。昔の日本家屋であり畳もある。あちらこちらに関連資料が展示されている。





臨床実験などからみた玉川温泉の医学的効能
(北投石の秘密 P29より抜粋)
1東北大学における研究の概要
⑴黒川内科(現東北大学総長黒川博士、杉山博士外約30名)
A.黒川博士の玉川温泉に関する概説

玉川温泉は北投石の産する特種な成分を持ち特異な特徴ある温泉であることを知り毎年教室の者が来て研究を続けているが、その主たるものを挙げると次のとおりである。

①温泉と疲労との問題
疲労の程度を測定する指標として血液あるいは尿の反応を調べること
②血液特に血液像に及ぼす影響
③網内系がいかに賦活されるかの問題
④肝臓機能の促進あるいはその程度が過ぎれば肝臓に障害を起こすや否や
⑤自律神経と治療効果


〜湯治者に対する調査成績〜
(北投石の秘密 P30より抜粋)
快方に向かった疾患は左の如くである。
a.神経痛、リウマチ、末梢神経麻痺
b.運動器疾患(打撲症、関節炎)
c.痔疾、慢性皮膚病
d,胃腸疾患(胃潰瘍、胃下垂、慢性胃炎)
e.呼吸器疾患(気管支炎、陳内助膜炎)
f,風邪予防、虚弱体質改善


〜温泉水の飲用〜
(北投石の秘密P32より抜粋)
松永博士と菊池博士は玉川温泉水を2〜3倍に薄めサッカリンにより甘味を加え玉川温泉水と名付け100ccを一日量として主に食前に与えた。その結果次の如くである。

A.自覚症状においては食欲不振、胃部膨満、惑噯気等に非常によい。
B.便秘、下痢等が治った。特に無酸性の患者には非常によい。
C.疾病別に見ると胃カタルに対しては最も有効である。
D.癌や胃潰瘍でも胃腸が軽くなる場合が多い。



昭和天皇北投石を観覧
ふと見ると昭和天皇陛下もわざわざこの地をご行幸あそばれている。



もう日本ですね。


日本には無い資料がたくさんある。


では、冒頭でラジウムという名を出しましたがラジウムの詳しい成分内容はご検索していただき、こちらでは割愛させていただきます。

しかし、そのラジウムが効くとされる症状を「北投石の秘密」からご紹介します。

(以下転載)
神経痛・脊椎カリエス・脊髓炎・脊髓労・小児麻痺・夜尿症・神経衰弱・不眠病・ヒステリー・肩の凝り・筋肉リウマチ・淋毒性関節炎・痛風・疝気・腰痛・腎臓炎・腎盂炎・摂護腺炎・副睾丸炎・子宮内膜症・冷え性・婦人病・精力の低下・生殖器障害・糖尿病・高血圧・動脈硬化症・脳溢血・半身不随・心臓衰弱病・慢心心筋炎・心臓弁膜症・偏頭痛・歯槽膿漏・胃拡張・胃弛緩症・胃下垂症・胃痙攣・慢性胃カタル・胃酸過多症・胃潰瘍・肝硬変症・腸カタル・虫様突起炎・盲腸炎・常習便秘・痔疾・結核性腹膜炎・腸結核・急性咽喉カタル・肺炎・助膜炎・喘息・百日咳・癪腫・蜂窩織炎・面疔・外傷・打撲傷・捻挫・眼科(白内障)・耳鼻科(耳下腺炎、中耳炎、顎腺炎)・皮膚科(頑固なる皮膚病)

こんなに効能があるとはただただびっくりします。


大浴場
当時のままに保存されておりまさに「お銭湯」


館内を見て回りいよいよメインの「北投石」のボスとも言うべき鉱石です。重さはなんと800kgもあり、最大級の『薬石』です。その空間に入るや否や「空気」が変わります。「気」というべきか圧を感じます。ですが、イヤな圧ではなく少しホッとするような、落ち着きを呼ぶような感じでしょうか。




近くには実際に計測器を使ったデモストレーションがあって、こちらでは北投石の発する放射能数値を見ることが出来ます。



日本でも北投石の販売がされていて、その価値は金(GOLD)と同じ値があるとか。台湾でも保護が進み原石の入手は困難です。

家屋の風景


ご覧の通り風情がまるで日本にいると思うほど。外国にいるという違和感は無くなりそして懐かしい気持ちになりますね。
では、博物館をあとにして次は北投温泉の元に参りたいと思います。
このあとのBlogでご紹介します。


Blog内で記載した北投石の歴史や北投石の紹介は以下のご本に記しされている。詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

『国指定特別天然記念物 北投石の秘密―天然ラジウムが難病を治す ー安陪 常正 』


「玉川温泉で難病を克服する法―食と心と驚異の温泉療法ガイド」ー安陪 常正


「放射線ホルミシスの話―大自然の仕組み」ー藤野薫


「別冊宝島2000号「がん治療」のウソ (別冊宝島 2000)」
別冊宝島編集部




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