未来の戦争で配備されるであろうSF世界に出てくるような11の最新軍事技術


ガラパイヤより

現代のテクノロジーは戦争のあり方を大きく変えた。米ソが睨み合った冷戦時代から、サイバー攻撃やテロの時代へと移行し、各国は敵を食い止める技術革新に躍起になっている。その多くはアメリカやその同盟国によって開発されたものだが、例えば北朝鮮などが密かに開発している兵器もあるかもしれない。

 ここで挙げるのは、まるでSF映画から持ち出したかのような11種類の最新軍事技術である。兵士に強靭なパワーを与えるロボットスーツや飛行中に学習するドローンなど、未来の戦争ではこうした兵器が使用されるはずだ。


1. 遠心銃

過去2世紀の間、銃弾を撃つ方法はほとんど変わらなかった。つまり、銃身の弾丸を火薬で射出するというものだ。しかし、コネチカット州に拠点を置くトリナミック・テクノロジーズ社は、遠心力を使って従来を上回るマシンガン「DREAD銃」を実現しようとしている。

同社によれば、DREAD銃は反動や火光なしで毎秒12万発の銃弾を射出できるそうだ。だが、これは兵士による携帯を想定したものではなく、人工衛星に装備することが前提らしい。

2. サンダージェネレーター

 砕け散った死体が転がる戦場が世論の支持を得られるはずもない。こうした背景の下、非致死性兵器の市場は大きく拡大している。

 サンダージェネレーターは、イスラエル軍が5年前から配備している未来兵器だ。群衆制圧用の兵器だが、元々は畑に群がる鳥を驚かせるための道具だった。パルスデトネーション技術で爆発を巨大な共鳴砲身に集め、高エネルギーの衝撃波を放出する。最大有効射程は30mだが、3m以内なら標的を殺傷することも可能だ。

3. 対ドローンレーザー

 SF軍事技術の象徴といえばレーザー光線だろう。これまでのところ、レーザーはただ狙いをつけるだけという退屈な使われ方しかされていないが、コストの問題があるとはいえ、強力なレーザーも徐々に戦場に登場してきている。ボーイング・レーザー・アヴェンジャーは、1kwの固体ビームで標的を焼き尽くす。上空を飛行するドローンの破壊や、遠くにある爆発物の起爆に有効である。

4. ゾンビ銃

 戦争の最後のフロンティアは、人間の心と言われることがある。これが本当ならば、ロシアとは戦争しない方がよさそうだ。某オーストラリア紙の記事によれば、ロシアの防衛大臣が人間に激痛を与え、同時にその認知機能を破壊することで「ゾンビ化」してしまう兵器に言及していたそうだ。実験では、低周波放射で対象の脳に思考を植え付けらることが実証されているらしい。戦場に配備される日も近いのかもしれない。

5. 追尾弾


 弾丸を命中させるには使う人のコントロール技術に頼るほかない。空気中を高速で移動する単なる金属の塊を制御するのは大変なことなのだ。だが、DARPA(米国防高等研究計画局)の手がけている弾丸なら運に頼ることもない。弾道を調整可能にしてしまうのだ。その50口径の弾丸には、コンピューター誘導システムが内蔵されており、周圍の環境要因を判断しながら弾丸表面の羽を調整する。こうして移動する標的であっても見事命中するという、恐るべき性能が発揮される。

6. パワードスーツ

巨大ロボットで戦場を駆けるという燃え上がる夢はまだアニメの中の話だが、ロッキード・マーティン社のプロジェクトによってアイアンマンの実現には一歩近づいたようだ。

 同社のヒューマン・ユニバーサル・ロード・キャリアー計画では、チタン製の足がついたパワードスーツを開発中だ。これを身につけた兵士は、疲れることなく90kgの荷物を運べるようになる。内蔵コンピューターモニターが動きや負荷レベルを監視し、装着者に合わせてフレームを動かす。将来的には巨大ロボット技術にもつながるはずだ。

7. 量子迷彩

 視覚的迷彩、すなわち軍服や車両にパターンをつけ視認を困難にする方法には限界がある。環境に合わせた色や質感を真似たところで、完全に見えなくなることはない。だからこそ、多くの軍事研究者は、光を曲げて本当に見えなくしてしまう「量子迷彩」の開発を急いでいる。少なくとも1社が、この技術を完成させたと主張している。これは作動させるための電力を必要とせず、小型アンテナの配列で光を曲げるらしい。

8. 神経形態学的ドローン

 ドローンの登場は敵地での戦闘をまったく変えてしまった。無人の飛行装置は、兵士の身を危険に曝すことなく様々な任務を遂行する。だがそれでも、現在のドローンには操縦桿を握る兵士が必要だ。そこで、次なる進化として「神経形態学的」チップが登場する。

 DARPAが最近小型ヘリに搭載したこれは、人間の脳を模したものである。チップを搭載したドローンは周囲の環境をスキャンし、これまで飛行したことのある場所と比較する。こうして、学習を続けながら飛行能力を向上させる。まだコンセプトの検証段階であるが、完全自律型兵士の礎となる可能性を秘めている。


9. サイバーインセクト

騎馬兵の馬から爆弾探知犬まで、この世に戦争が起きて以来、戦場では動物も人間と一緒に戦ってきた。CIAではなんと鳩まで兵器化する研究を進めていたこともある。 しかし、DARPAの最新プロジェクトはそのさらに先を行く。昆虫の兵器化だ。

 ハイブリッド昆虫マイクロ電子メカニカルシステム、HI-MEMSと呼ばれるこの技術では、昆虫の蛹に電気回路を移植し、羽化した成虫を遠隔操作で操るものだ。監視デバイスを取り付ければ、事実上発見不可能な密偵として戦場の情報を収集してくれるだろう。


10. 液体金属ミサイル

爆破の概念を変える新型の弾薬だ。従来の弾薬は、火薬を爆発させることで射出されることは記述の通りだが、DARPAのMAHEM(Magneto Hydrodynamic Explosive Munition、磁気流体力学爆発性弾薬)が採用するのは、よりエレガントな方法だ。弾頭には磁力発生装置が内蔵されており、衝撃が加わると、その融解金属芯を尖った槍状に変形させ、命中した装甲を撃ち抜く。殺傷性を最大限まで高める技術である。


11. プラズマ・フォースフィールド

弾丸開発レースが過熱化すれば、身を守る手段が必要と考えるのも当然だ。そこでボーイング社が最近取得した特許は、プラズマ力場を発生させ、爆発の衝撃波を防ぐというものだ。この技術は電気、レーザー、マイクロ波放射を利用し、衝撃波前方を急激に超加熱する。これによって、プラズマの干渉場が形成され、理論上は運動エネルギーを吸収するのだという。実験段階にあるとはいえ、実にSF的な兵器だ。

via:geek・原文翻訳:hiroching