「中国神話」四御ってなに?



四御とは?

三清を補佐する四柱の天帝。実質的に宇宙万物を運用・統治している最高の神祇である。三清に次ぐ地位の神。 



玉皇大帝(ぎょくこうたいてい)
(神々、三界と天道を統括する最高位の天帝)

中国道教における事実上の最高神で、天界の支配者でありその下の地上・地底に住むあらゆるものの支配者でもある。


現在も庶民から篤く崇拝されており、民間信仰や、東南アジアなどの華僑の間では最高神として扱われる。


玉皇大帝は三清が天空神として生まれ変わった姿で、天帝、上帝、「太上金闕至尊玉皇昊天上帝」、「太平普度皇靈中天至聖仁義古佛玉皇大天尊」とも呼ばれる。


儒教では昊天上帝(正式には「昊天金闕無上至尊自然妙有彌羅至真玉皇上帝」)とも呼ばれる。


『玉皇経』では、玉帝は年齢は130億歳以上ともされ、遠い昔に身を捨てて天の北を塞ぎ、代わりに万の衆生を生かしたという。


『玉皇本行集』では、光明妙楽国の王子が位を捨てて山中にこもり道を修め人々を救おうとし、ついに玉帝となり、「諸天之主」、「萬天之尊」とされるようになったという。

出典玉皇大帝 - Wikipedia


北極紫微大帝
(ほっきょくしびたいてい)
(風水、四季と日月星辰を司る天帝)

北極星を中心とした紫微宮に住む、北極星が神格化された道教の神。四御の一柱である。

その昔、周御国王の王妃の紫光夫人が生まれた9人の子供の中の次男。長兄は天皇大帝。


元始天尊の第五化身ともいい、玉皇大帝の命令を受けて、雨・風や星の動きなどの自然界の諸現象、さらには全ての鬼神たちを一人統括する。

天皇大帝

(てんこうたいてい)

(万物、生霊と戦争を司る天帝)


神格化された北辰のこと。日本における天皇という称号の起源の有力な候補の一つと考えられている。

「北極紫微大帝(」 とも成り、また北斗七星が神格化された 「北斗真君」 と習合した。「北極紫微大帝」 と 「北斗真君」 とは本来は別の神であったが、現在でも分ける場合と同一視する場合とがある。 

中国の皇帝や日本の皇室の北斗信仰にもこの同一視が見られる。

中国の皇帝の祭服の左袖には北斗七星、右袖には織女がデザインされている。
宮内庁所蔵の孝明天皇の礼服は背中の中央上部にも北斗七星が置かれている。
ただし、織女はない。



后土

(こうど)

(道教第一の地母神。陰陽と生育を司る女帝)


御の唯一の女神であり、中国道教の最高位の全ての土地を統括する地母神


土地・陰陽と生育を司る墓所の守り神であり、主に女性や死は陰と位置づけられる事から、墓所の神は女性神となった。


土地の神の中では唯一、女性神とされているが、これは中国の自然哲学「陰陽五行説」の考えに基づき、男女と生死はそれぞれ陽と陰に分けられるとされている。


五行思想それぞれに神を配し五行を司る神であり、木の神は句芒・火の神は祝融・土の神は后土・金の神は蓐収・水の神は玄冥。


方位を東西南北中央に分けるが、中央は土に通じるので、土の神でもあり、遥か昔に神農の後裔・黄帝を補佐したとされる。『瑤池記』に記載された后土は黄帝を助ける七天女の一人でもある。


(転送終了)