ピラミッドの座標と光速度の定数が一致していることが判明! 古代エジプト人の高すぎる知性の謎



(以下転載)

 世界の七不思議の中で唯一現存する建造物、ギザの大ピラミッド。一般的にはエジプト第4王朝のファラオ、クフ王の墓として紀元前2560年ごろに建築されたと考えられている。ちなみに完成時の高さは146.6mで、14世紀にイギリスのリンカン大聖堂が建てられるまで、3800年もの間地球上で最も高い建造物だった。

 古代エジプト人は巨大なピラミッドを一体どのような方法で、何の目的で建築したのか、いまだに多くの謎を残しているのだが、"数字にまつわる謎"も数々指摘されている。今回、世界の不思議を探求するウェブサイト「EWAO」が報告したところによると、なんと光の速さとギザの大ピラミッドの座標がぴたり一致したと言うのだ。これは単なる偶然か、それともピラミッドにはやはり何らかのメッセージが込められていたのだろうか……。



■誤差0.01%未満! 光速の定数とぴたり一致!!

 ギザの大ピラミッド内、大回廊が位置する中心部の座標は、北緯29度58分45.28秒、すなわち北緯29.9792度。そして、真空中における光の速度の定数は、299,792.458km/sである。

ちなみにこの数値は1983年に定義されたもので、マイクロ波やレーザーを使用することにによって測定されたものだ。桁数は違うものの、2つの数字の並びはぴたりと一致するのだ。誤差は0.01%未満で、ピラミッドの中心部からほんの少し足を動かせば、座標と光速は完全に一致するという。古代人は光の速度を正確に把握していたということだろうか……!?

 経度はイギリスの旧グリニッチ天文台を基準としているが、緯度は地球そのものに基準を置いている。もしも古代エジプト人が、意図的にピラミッドの緯度と光速を符合させていたなら、彼らは光の速さとともに、地球上の正確な位置情報も把握していたことになる。現代に匹敵するレベル(かそれ以上)の数学、物理学、天文学の知識を持っていたことになりそうだが、実はピラミッドには地球や宇宙に関する数字の符合も見つかっているのだ。


■ピラミッドにはあらゆるデータが埋め込まれている……!?

 ギザの大ピラミッドには230〜260万個の石が使用されていて、総重量は595万5千トンと見積もられている。この数字に10の14乗を掛けると、地球の総重量になるというのだ。また、ピラミッドの高さ(146.6m)に10の9乗を掛けると、地球と太陽の最短距離1億4700万kmとほぼ一致するという。これを発見したのはエジンバラ大学の天文学者チャールズ・ピアツィ・スミス博士で、1864年出版の著書の中で発表され一大センセーションを巻き起こした。

 博士によると、ピラミッドの長さからは他にも、地球の平均密度、地軸の歳差運動の周期などの数値が出てくるようだが、10の9乗のように何の根拠もない数字を掛け合わせることで、自分に都合のいい結果を引き出しているだけでは、という批判もあり"トンデモ説"と見なされることもあった。また、メートル法は近代に生まれたもので、古代エジプト建築では「肘の角から中指の先までの長さ」と定義されるキュービットという単位が使用されていたと考えられている。このことから、メートル換算で得られる数字は古代エジプト人とは無関係だとする指摘もなされている。

 ピラミッドから続々と見つかる、奇妙な数字の一致は何を意味するのだろうか。古代人の高度な科学知識が散りばめられているのか。それとも偶然、或いは研究者のこじ付けなのか。誤差0.01%未満という恐るべき一致を、どう判断するかは読者に任せる他ない。いずれにせよ、ピラミッドはいまだ多くの謎に包まれている。我々が知っているのは、巨大モニュメントを作りだした古代の叡智のほんの一部なのかもしれないのだ。
(坂井学)