小林です。
Facebookの方でも投稿をさせて頂いておりますが、フリーメーソンとは西洋のみのならず、有色人種のアジアには洪門(HONG MEN)と言うフリーメーソンがいます。こちらも海外には大勢の兄弟(brother)や友人がおり、そして兄弟らが属する《山》《堂》(西洋でいうグランドロッジもしくはロッジ)にはそれぞれの『会章』『紋章』があります。(日本国に存在する米系メースンは様々な事情がある様で、海外のブラザー同士のお付き合いと比べ閉鎖的である)


そこで、今日は洪門天地會青蓮堂日本總會の『会章』についてお話してみたいと思います。

(青蓮堂日本総会鳳凰章)

じつは、日本総会には二種類の会章が存在します。まず『鳳凰会章』です。
鳳凰会章にはコンパスと定規はありません。なぜなら、我々の正式な会名は宗家五祖の流れを汲む《洪門天地會青蓮堂鳳凰郡》であり、会名からこの『鳳凰』を取り、会章としました。


(台湾青蓮堂総会鳳凰章)

勿論、章には意味があります。
外側の大きな円と、中側左側に大きな湾曲(尻尾にも見えますが)は、『日月』を表しています。
日を天とし、月を地とする。
陰陽四象二十四節気八卦)は、宇宙空間の綿綿脈絡(絶えることのない永劫に続く有様)を具現化し、人々に伝えます。

次に、右側に目を向けましょう。
これまた大きな鳥のようなものがあります。尻尾は月に掛かっていますが、これが『鳳凰』になります。
詩句が存在します。読みますと、、、

鳳凰來儀在高崗 
靈禽現出有聖皇 
吉兆英雄為帝王
洪兒不久復帝基

(意訳)
「鳳凰は高き山峯に舞い降りる  
この霊鳥が現れるところには聖皇がいる  
吉兆をもたらす英雄はやがて帝王になり  
洪家の子らはその支えとなるだろう」


鳳凰は、『聖天子の出現を待ってこの世に現れる(立派に国を治める王が現れた時に人前に出てくる)』と言われる瑞獣(ずいじゅう)の1つ。つまり鳳凰は『世の中が平和になりますよ』だとかの吉報を示す鳥で、平和や幸せのシンボル的なものです。(ネットより)


鳳凰はまた、360種の鳥類の最上級に君臨し、翼を持つすべての生き物の『長』としています。

その姿は五色絢爛に輝き、飛べば郡鳥がそれに従うため、鳥の王とも呼ばれています。さらに鳳は雄を、凰は雌を表し、一緒になって愛の象徴になり、他には『』の意味もあります。そして、鳳凰は死者の魂を迎え、天上界へと運ぶ役目を担っているとされています。

最後は、中央の印です。
『蓮』です。仏教の理念が創建当初から受け継がれており、じつは仏教のお経の中には宇宙の神秘が秘めてあって、この世の最高境地を表しております。こちらにも、《詩句》がありますが、割愛させて頂きます。一二三と三本足のようにも見えますが、『天・地・人』の意も込めてあります。


(青蓮堂日本総会章)


我々日本総会のもう一つの会章には『八卦』と『鳳凰』そして『蓮』があります。ところで、なぜ一般の人々が知る西洋のmasonryの定規とコンパスがあるのになぜ中央は『G』ではないのでしょうか?


         



まず《八卦》は、万物を生み出す宇宙の起源、宇宙のエネルギー。昔の人々は、生と死の表れの法則を発見し、天道の陰陽、地道の剛柔、人道の仁義を知り、十二支や十干天を編み出します。これは西洋文化でいう、 万物の創造神『神』、『天』を指している『G』と同じなのです。


円周内には、花の形したものがありますが、これは会名の『青蓮』としており、由来正しき組織を守ることと、洪門トップ級の自信と誇りを表しております。



『蓮』は、青蓮としておりこれは仏教から由来します。蓮の花は泥の中に根を張りそして水面にとても綺麗な花を咲かせる其れを仏法に喩えたのです。

今の状況がたとえ泥沼の中でも将来必ず綺麗な花を咲かせられる。また因果倶時も含まれています、種のないトコロには花は咲かない。因の中に果も含まれているという事です。(ネットより)



中央には、もちろん『鳳凰章』を鎮座させ、先に述べた正式名称の『洪門天地會青蓮堂鳳凰郡』がすべて組み込まれているのであります。

そして、漢字フルネームで示す際は、旧漢字を用いることでさらに『洪』の起源を忘れず、信念と精神、そして志しを表現しています。

まだまだ意味がございます。
しかしそれは内部の人間が知ることになります。




つづく


〜追記〜
ご質問を受けました。
《恐れ入りますが、貴殿の組織は本物なのでしょうか?》


◯◯様

拝復
お答え申し上げます。
本物か偽物かは御本人様の感じるままで構わないと思います。偽物ですとわざわざ言う人もいないでしょうし、我々は本物です!と言うこともおかしなことのように感じます。

ただ、一つはっきりと申し上げられる事は、我々は悠久な歴史の中で生き続ける組織であり、人間の《根幹》を守る組織である事は間違いありません。
ご興味を持って頂いた事に感謝いたします。

小林明峯拝



〜会章の関連参考サイト〜