(参考写真) 


~軍人集団・哥老会(かろうかい)~ 


哥老会(かろうかい)と洪門(ほんめん)。両者の違いを理解するために、一番の分かりやすいところでは先ず洪門(ほんめん)すなわち天地会にはこんな標語があります。

「順天行道」じゅんてんこうどう)《天に順い、示された道をゆく》を掲げている。 洪二和尚が創立したとして、これは南少林寺を基に洪門五祖の話を洪門五房の由来としています。

(参照「順天行道」)←押す

次に、洪門正統伝承の宗家またの名を天地会では、会簿(會簿)の名前は「衫仔(きんし)」と呼ぶ。   会簿とは、歴史や由来などさまざまな伝承が書かれた秘伝書


表題の今回ご紹介する「哥老会(かろうかい)別名袍哥」は、 四川や長江流域で発祥した幇会であり、まずその会簿名は(「海底」または「金不換」)の名称であります。

さらに、この会派の標語には、「替天行道」(たいてんこうどう)《 天に替わり、創りあげた道をゆく》を掲げています。この大きな違いが見て取れます。


「哥老会(袍哥)」は洪門(天地会)とは違う組織です。現代はこの組織の違いが分からず、主に台湾と日本で混同している。洪門と名乗る団体ですら、中にはこの区別に気付いていない団体があることは否めません。      

この事を解明するには、混乱の時代へ遡らないといけない。 
会派の区別が混同してしまった理由には、現代の洪門(ほんめん)の団体の中に哥老会が入り込み、今もなお違う技法、詩句を用いているところがある事を理解しないといけません。 


哥老会

(かろうかい)

は、 別名袍哥会(ぽうかかい)と言い、発祥当初は嘓嚕子(こくろし)と呼んでいた。清の時代には洪門・青幇・哥老会の三大幇会(結社)が君臨していました。

哥老会(または袍哥会(ぽうかかい))には、例えば開山した個々の「山」を、それぞれが最上級と見なしたりするルールや、開山したトップ(山主)を龍頭と言ったり、鄭成功を祭り上げたり、または関羽を中心に梁山泊108将を崇拝する。これらは全部哥老(袍哥)会の流儀です。

これについてだが、洪門(ほんめん)が、哥老会(または袍哥会)へ共闘の申し出をし、両会は明確に「反清復明」へと変化し合流していくなかで、当時の洪門が哥老会へ会談を数回申し込んだ際の資料も残っていて、さらに当初の哥老会は共闘を渋っていた記録もあって間違いようのない信憑性があります。


(漢文に説明あり)


そして、共闘したのち、その過程で哥老の人たちは洪門の規模の大きさや力を知り、組織の融合を希望していきました。しかし、洪門(天地会)は秘密結社ゆえに、秘密技法やその他の隠語などはもちろん伝わらず(伝わっても表面のみだったため)、おのれの元のままの会派のしきたりや技法が残ってしまいます。

やがて、民国初期の混乱や蒋介石(青幇)国民党から会党(秘密結社)への行動制限などもあって、い つ し か 分 か ら な い こ と が 分 か ら な い ま ま に、世代が変わり「誤」を解釈したと推測します。

現実、本家の大陸の正統哥老会の会員らは、台湾に渡ったとされる哥老の人たちの手勢技法などをみて、「なぜ自己流?」と思っている。正統がやがて伝わらず、自らが作り出していったためと推測ができましょう。

なおかつ、台湾に渡った残りすくない正統「漢留哥老会」の大長老も、現代の「利」をもとめる時代の悲しい流れに、哥老会建立当時の崇高の精神を懐かしむ。 

なお、今も一部から洪門すなわち天地会から秘密技法や隠語、秘密詩句などを盗み取ることを画策している者たちがいることを私たち洪門宗家は知っているし、その情報も上がっています。

ただ、これは哥老会が「悪(わる)」と言うものでもなく、それを利用した連中がいると言うことが混沌としたものを生み出していると理解すべきです。

一般の人びとがネットから洪門と検索して、動画または記事で目にするものの多くは、儀式や手勢は哥老会のものであり、正統洪門の儀式または手勢はおよそ出て来ないのが実情です。

この度は、私たち洪門内にあります《一人でも多くの敵を作るより一人でも多くの友を作る》と言う標語を守ってきましたが、あまりに私利利用する輩が増えた事で致し方なく「正」を世間へ提示したのであります。

ちなみに、哥老会は別名紅幇(ほんぱん)とも呼ばれ、洪門(ほんめん)は別名洪幇(ほんぱん)と呼びます。発音が同じゆえ勘違いを起こさせた事も考えられます。

とはいえ、時代というものが、再び両派の「共同」や「協和」を望んでいるのだとすれば、正当な形でもって、洪門すなわち天地会も哥老会と合同共和のできる策を講じていくことだろう。










youtube参考動画

⑴ 凤凰大视野2012-03-19 A:人在江湖 袍哥往事

⑵ 凤凰大视野2012-03-19 B:人在江湖 袍哥往事


(参考記事)

秦寶琦教授(哥老会について)