昨日は『医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法 』のご本の内容をアップ致しました。現況がご病気をお持ちの方、または興味のある方、すでにご本をご存知の方もその後パソコンなどを用い、お調べになったことでしょう。

医者を信頼することとは?⑴
http://akimine-hm1283.blog.jp/archives/7431488.html


さて、その前回記事で途中『注)』と付け二つ問題提起をするとお伝えしましたが本日はその二つ目です。

こちらとそして先日の内容を見て頂き、ご判断下さい。

なにかの情報にすがりたい方もいらっしゃることと思いますが、結果を決めるのはご本人様です。

いつものようにラストはご本の紹介ですが、この二つとはさらに違う内容のご本があります。
ぜひ一度ご覧ください。


現代医療に関しては『不信』の気持ちは拭えません。それは医師、医療の背後に一般人には気付かない巨大な医療産業体が鎮座しており『儲ける利権』、一兆円利権と呼んでますがこれが絶対的に存在するからです。群がる金権崇拝者は「ゼニ」しか眼中にありません。利権は生じるものではなく、作り出すものです。

しかし、そうはいっても確かに医薬品の研究開発には『費用』は必要です。儲けがなければ費用は生まれません。私には数社の日本で大手製薬会社と言われているところに勤める友人が複数いますが、彼らは一様に研究に没頭し、日々良き薬品の開発を取りおこなっていおり数日前も酒を交えた意見交換をしています。

内情を垣間見る事ができる私は思います。その現代医療の技術を使い全身全霊で真摯に患者を治療をする医師はもちろんいます。「儲ける」と「奉仕」のこの二つが日本医療界の二重構造(矛盾)を生み出していると考えます。

近藤先生の論評も長尾先生の論評もそして岩田先生の論評も全否定をするしないは患者側の気持ち一つであり、強要はどなたも出来ないことなのです。無責任かも知れませんが、なにを信じれば良いのか?分からないのが今の世であります。


賛否両論というよりは賛否多論か。
私ならば求めるべき「ベスト」は日頃の食事から気を付ける事に感じますね。『与えられ頂くのではなく、与えられて調べてから頂くこと』です。



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週刊文春さんより
(以下転載)


長尾和宏「近藤誠先生、あなたの“犠牲者”が出ています」
【全文公開】
100万部ベストセラー『医者に殺されない47の心得』に現役医師が大反論


http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3496

がんの“放置療法”など独自の主張でベストセラーを出してきた近藤医師。その意見は世の中には受け入れられるも、医療界からは黙殺されてきた。しかし今、1人の町医者が真っ向から反論する著書を上梓した。彼は何を問題視しているのか、率直に語ってもらった。

『医者に殺されない47の心得』(アスコム)という過激なタイトルの本が売れている。昨年12月に発売されてから版を重ね、今年9月には100万部を突破した。

 著者は慶應義塾大学医学部専任講師の近藤誠氏(65)。がんの放射線治療が専門だが、従来から安易ながんの手術に警鐘を鳴らしてきた医師だ。この本はそうした主張の集大成ともいえる内容になっている。

曰(いわ)く、

「病院によく行く人ほど本来は不要な薬や治療を施されて早く死ぬ」

「がんの早期発見は無意味。検診や人間ドックはいかない方が長生きできる」

「抗がん剤は毒性が強く、がんには効かない」

「がんは放置するのが最も良い」

 こうした「近藤説」は、メディアや世論の高い関心を集め、その著書は冒頭の本に限らず数々のベストセラーにもなってきた。

早期に「前がん病変」を発見しても…

 その一方、近藤氏により否定されてきた医療界は、「近藤説」を黙殺、あるいは無視を決め込んできた。

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(写真)長尾和宏医師

 しかしここに来て、1人の医師が「反・医療否定論」、「反・近藤説」を掲げ、今年8月、1冊の本を上梓した。タイトルは『「医療否定本」に殺されないための48の真実』(扶桑社)。まさに近藤氏の本にカウンターパンチを入れた格好だ。

 著者は長尾和宏氏(55)。平成7年に兵庫県尼崎市で「長尾クリニック」を開業、外来診察や在宅医療を手掛ける「町医者」である。著作『「平穏死」10の条件』はベストセラーになった。

長尾氏はなぜ「近藤説」に異を唱えるのか。

「もはや言わずにおれなかった。それが正直な気持ちです。

 近藤さんの理論を過信した患者が、本来なら延命可能な段階なのに手術や抗がん剤治療を拒否して亡くなるケース、つまり“犠牲者”がとても増えているのです。そういう現状に、非常に危うさを感じています。

 近藤さんが自説を展開するのは自由ですし、それを信じるのも患者の自由です。でも、ただでさえ病気を抱えて不安な患者をさらに惑わせて、治療の機会や場合によっては助かる命まで奪う結果に繋がっているのなら医師として看過できません。混乱した状況に意見をしたいというのが、本を書いた動機です」

「近藤説」のどこに最も問題を感じているのだろうか。

「近藤さんの著作のベースには『がんもどき理論』というものがあります。

 がんは『本物のがん』と『がんもどき』に分かれていて、『本物のがん』が見つかった場合は早期発見であっても実はすでに転移が起きているから手術は無意味。『がんもどき』はがんではないので放っておいても問題ない、いずれにせよ手術はせずに放置しなさいという結論です。

 最初に読んだ時はなかなか面白い表現だと感心しました。悪性度の高いものから低いものまであり、その間には近藤さんの言う『がんもどき』に相当するグレーゾーンもある。仮に『がんもどき』であっても、いつか本物のがんに変わる可能性があります。

 近藤さんの説を信じた結果、せっかく早期で『前がん病変』を発見したのに、何の処置もしなかったためにがんが進行し、手遅れになる人も出てくるのです」

つまり「がんの早期発見は意味がない」という「近藤説」は間違っているということか。

「明確に、間違っています。私はこれまで沢山のがんを早期で見つけて、早期に処置をしてきました。がんは臓器によって恐ろしく進行の早いものもある。患者さんが、近藤さんの本を読んで数カ月治療を躊躇した結果、手術が手遅れになったこともあるんです。早い段階で治療を行う事には大きな意味があります。

 現代は遺伝子研究も進み、がん医療はオーダーメード医療に向かっています。100人いたら100通りの治療法や薬の処方を考える時代がやってきます。ところが近藤さんは『固形がんは誰でも、全て放置しなさい。がんで死ぬのではなく、手術や抗がん剤で殺されますよ』と言う」

 長尾氏は1枚の資料を指し示す。余命半年と宣告された末期の直腸がん患者が、大腸や肺などへ転移を繰り返したものの何度も手術と抗がん剤治療を受け、8年が過ぎた今も自立して生活している、というものだ。

「この患者がもし近藤さんの所に行っていたら、何の処置もしないはずですから半年程度で亡くなっていたでしょう。転移があったのだから近藤さんの言う『がんもどき』ではない。無意味なはずの手術と抗がん剤治療で生存年数が延びた。

 この事実について近藤さんはどのように語るのでしょうか。本人や家族、そして医療関係者たちががんと闘った結果、この方の命はまだ続いているんです」

長尾氏はさらに続ける。

「近藤さんは昨年12月に亡くなった歌舞伎俳優の中村勘三郎さんの治療について、夕刊紙のインタビューなどで、『即座に手術をする必要はなかった』という旨を語っています。その理由としては、以前から唱える『近藤説』と変わりはありませんが、そのうえで、『自分の患者なら、(全摘手術はさせないので)あのような結末にはならなかった』ということも言っていた。

 私はこの見解は、治療に関わった医療関係者に対する冒涜に他ならないと思う。

 残念ながら、確かに現在の医療にはやってみなければ分からない部分があります。成功率99%の手術でも1%の失敗はあります。抗がん剤の効果も同様です。それを『医療の不確実性』と言います。でも我々医師は患者さんや家族と相談し、皆がベストだと合意するやり方を模索するしかないのです。


◆「後出しじゃんけん」か「タラレバ論」

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(写真)近藤誠医師
 近藤さんの理屈は正に『後出しじゃんけん』もしくは『タラレバ論』です。ゴルフでドライバーを持ってティーショットをしたらOBだった。観ていた評論家が『ほらみろ、アイアンを選べば良かったんだ』と言うのと一緒でしょう。

 全身麻酔の技術を江戸時代に開発した外科医の華岡青洲や、近代医学の普及・啓蒙に努めた緒方洪庵など、医療は常にチャレンジし続け、そして進歩してきたのです。今もがんセンターや様々な研究所において、医師は不確実性と日々向きあっています。

 近藤さんがこれを全否定するなら、医療の本質をも否定することになる」

また、近藤氏のロジックは「一見分かりやすいようだが、根本のところでこじつけがある」とも指摘する。

「今、がん治療研究の最前線では『がん幹細胞』が非常に注目されています。

 簡単に言うと、がん幹細胞はがんの親分ですが、通常は増殖せずに眠った状態にあります。しかしそこから枝分かれ派生する『子分のがん細胞』はどんどん増殖します。今の抗がん剤は増殖期にある子分には効きますが、休眠期のがん幹細胞には効かない弱点があるんです。だから再びがん細胞が増えてしまう。

 そのがん幹細胞について、この春、九州大学で画期的な発見がありました。休眠状態から目覚めさせて抗がん剤で叩く手法を発見したのです。これは大きな話題になりました。

 一方で近藤さんは転移する本物のがんと、転移しないがんもどきに分かれると言い、がんもどき理論をがん幹細胞理論と関連づけて論じています。

 しかしがんもどき理論ががん幹細胞理論とどう関係するのか私には全く理解できません。がんの悪性度とがん幹細胞理論の関係性は、まだ解明されていないからです」

しかし長尾氏の主張のように、近藤氏の論理に無理があるのなら、なぜ世論からここまで圧倒的な支持を集めているのだろうか。

「今回の本を書いて以来、様々なメディアから『近藤さんと対談して欲しい』という依頼が殺到しています。でもそういった『ハブとマングースの戦い』のような、一過性の見世物をやるつもりはないし、メディアの対立構造に乗っても患者が幸せになるとは思いません。

 私自身も、近藤さんの説の全てを否定する訳ではありません。半分は同意する部分もあるのです。

 例えば、尊厳死・平穏死に関する考え方です。

 がん拠点病院の大病院では、『もう治療の段階にない患者』に延命治療をし、結果的に本人を苦しめることが多い。私はそうした過剰医療には明確に反対の立場ですし、近藤さんも常々同じニュアンスの発言をされています。

 抗がん剤治療に関しても、彼は全て無意味と言い、私は意味がある部分もある、と若干違いますが全肯定でないところも似ています。

 ただ、やはり近藤さんはここにきて意図的に極論を展開しすぎたため、医療現場では混乱が大きくなっています。私は患者さんが現代医学で認められている治療法の中で自分が望み納得する道を選ぶ権利を奪ってはいけないと考えます」

そのうえで、長尾氏はこう続けた。

◆世の中にある根強い医療不信

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(写真)長尾和宏医師のクリニック

「近藤さんがこれほど受け入れられた背景には、世の中に根強い医療不信があるからだと思います。

 抗がん剤治療を受けている患者がクリニックに来た時、私がその抗がん剤について質問すると『よく分からない。苦しいけど医者に言われたからやっている』と話す人がいました。抗がん剤で完治すると思っている人もいる。

 医師はともすれば『上から目線』になる。大病院で診察を受けるとパソコンのモニターに体を向けて、患者の目も見ずに話す医師もいます。がん患者に対して、本当に寄り添って対話できているのでしょうか。

 患者や家族の方からすると、医療はブラックボックスで不親切、不安を取り除いてくれない、裏で特権を利用して悪い事をしているのではないか――。

 そういうマグマのような凄まじい不信感があって、『医療は不要、医療はウソだらけ』と主張した近藤さんは待ってましたと押し上げられて、カリスマになったのだと思います」

 実際、「反・近藤」の声を上げた長尾氏はネットなどで猛烈なバッシングを受けている。

「医師と患者の間には、“深い河”があります。治療をする側とされる側、助ける側と助けを待つ側が、一緒の立場になる事はありません。でも医師は河の岸ぎりぎりまで行って対岸に手を伸ばし、そして同じ目線で患者に寄り添うべきなんです。

 しかし、近藤さんは河を渡ってしまった。医療側ではなく、患者の不満の代弁者としての存在になったのだと私は考えています。私は河を渡るつもりはないし、渡るなら医者を辞めます。

 そうした近藤さんが医療を否定する論を唱えて、世間が支持しているのが現実ですから、医師たちは謙虚に受けとめる必要があります。私自身も含めて、医師の至らなさが、“近藤誠現象”を生んだのですから。

 一方で、カタルシスがあって分かりやすいからと言って、根拠のない極論を鵜呑みにして不利益を蒙(こうむ)らないよう、患者も賢くなって欲しい。

 医師にも、そして医療否定本にも殺されてはいけないのです」


(転載了)




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「医療否定本」に殺されないための48の真実
長尾 和宏



『絶対に、医者に殺されない47の心得』
岩田 健太郎
(内容紹介)
ミリオンセラー『医者に殺されない47の心得』、『「医療否定本」に殺されないための48の真実』も、やっぱり極端すぎる!
ニューヨークで炭疽菌テロの、そして中国でSARSの臨床を経験した著者が書く、世界的に突出して「オカシイ」日本の医者と患者の生態――自分の身体の声に耳を傾けて、医者、病院、薬、検査を上手に使いこなせば、「本当の健康」が手に入る!!



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