小林です。

お久しぶりです。

さて、今日は表題の「名正しからざれば則ち言順わず」について述べてみたいと思います。
名正しからざれば則ち言順わず」(名正(なただ)しからざれば則(すなわ)ち言(げん)順(したが)わず)と読み、これは孔子の論語にございます子路第十三の三の「言不順則事不成」からきております。


子路曰、衛君待子而爲政、子將奚先、子曰、必也正名乎、子路曰、有是哉、子之迂也、奚其正、子曰、野哉、由也、君子於其所不知、蓋闕如也、名不正、則言不順、言不順、則事不成、事不成、則禮樂不興、禮樂不興、則刑罰不中、刑罰不中、則民無所錯手足、故君子名之必可言也、言之必可行也、君子於其言、無所苟而已矣、

(訳)子路が曰わく、衛の君、子を持ちて政を為さば、子将(まさ)に奚(なに)をか先きにせん。子の曰わく、必ずや名を正さんか。子路が曰わく、是れ有るかな、子の迂(う)なるや。奚(なん)ぞ其れ正さん。子の曰わく、野なるかな、由や。君子は其の知らざる所に於いては、蓋闕如(かつけつじょ)たり。名正しからざれば則ち言順(したが)わず、言順わざれば則ち事成らず、事成らざれば則ち礼楽(れいがく)興(お)こらず、礼学興こらざれば則ち刑罰中(あた)らず。刑罰中らざれば則ち民手足を錯く所なし。故に君子はこれに名づくれば必ず言うべきなり。これを言えば必らずおこなうべきなり。君子、其の言に於いて、苟(いやし)くもする所なきのみ。

詳しい説明は省きます。少し不親切かも知れませんが、今の世はインターネットで検索をすれば、個々に合ったより良いアンサーにたどり着くと思います。


ただ、わたくしからはもっとも簡単な解釈をお伝えできるでしょう。


【言葉を整えられない人は、人の上に立ってはならない】



今、日本を見ていますと、民たちはさまよい歩いているようです。緊宣(新型コロナウイルス対策による緊急事態宣言)を行なっても、民衆は慣れたせいか、不要不急な活動を控えているとはとても思えないですし、街中は自粛疲れで政ごとを治める側に対する不平不満は増大化しています。


正しい行いとは正しい導きによって正しい結果となるものです。


ぜひ、民衆の声に耳を傾け、真摯に向き合い対応し、日本国の舵取りをお願いしたいですね。






耳を澄ませて。

では、また。




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