つぎは、古くから伝わる漢文の問答です。
⑴と⑵に引き続き学術研討会からご紹介します。  


洪門天地会長房青蓮堂
洪棍 何俊元氏は言う。



洪門天地会は、釋教(仏教と道教の間的存在)・道教・儒教の三教合一の観点で成立された由来がある。
これには、中華の伝統的な文化三綱がある。

五常
五倫(ごりん)と並ぶ中国古来の基本的徳目。すなわち,仁・義・礼・智・信。孟子の四徳に信を加え,五行に配して五常としたのが漢代の董仲舒。晋代以降は五典(父義,母慈,兄友,弟恭,子孝)とも同一視された。

《四維》
国家を維持するのに必要な四つの大綱。礼・義・廉・恥の四つの道徳。

《八徳》
八つの徳目。仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌(てい)。

つまり、私たちの日常生活の準則や規範から成る。

さらに、この巨大組織は『易学』を組織内部に構築し「太極」「八卦」「 天罡」「地支」「九宮」の運用転換を図った。これは以下の 《洪門一問一答》で見ることができる。


【洪門 〜各職位之涵義〜】
◯◯相會瑞氣昌
久聞◯◯義昌隆
文韜經倫腹◯◯
請教◯◯何內容
◯◯兄弟喜相逢
本弟學淺難◯◯
洪門玄機◯◯密
粗◯◯兄細端詳
義兄不必◯◯讓
才學◯◯遠傳楊
洪家根源何◯◯
◯◯涵義說端詳
洪門起義造◯◯
為要◯◯復家邦






この詩句から洪門(ほんめん)正統職位の意味を一問一答で見ることができます。これを昔の組織人たちは発覚をおそれて文面にせずに、文言を暗唱で覚えたり、あるいは詩句のように覚えたりしていたのです。

しかし、これらはまだまだ 《秘匿のごく一部分》であることに対してひたすら驚嘆するのみです。

日本でも 『大企業病』というものがあるように、組織が巨大化するに連れ、統率能力が問われることは間違いありません。目的とする《信念》に対する意識がどれくらい理解されているのか、どれくらい貫く心意気がその人間にあるのか。 これはやはりやって来る者の精神の高さや自意識が問われるのではないでしょうか。

組織の信念に対し 確固たる同調する心がもともとなければ、入会したとしても最初から無意味になってしまうのです。


洪門(ほんめん)。
この世界は知れば知るほど奥が深く、入っていけば行くほど広いものがあります。正統をみれば、ならず者の集まりやマフィアなどでは到底ないことが分かり、ただただひたすらに驚嘆することでしょう。


文小林明峯


左側は洪棍何氏:右側は台湾副総統呉氏(撮影当時) 





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