小林です。
わたくしが会員方の皆さんへお伝えする言葉の中にこんな言葉があります。
これは自制する念を込めて心掛けたい心情としております。
《焦らず》
直感的に物事を判断しなければいけないときも勿論ありますが、いかなる事においても、物事がうまく運び進むとき、又は失敗ばかりでうまく事が運ばないときにこそ、心なしか一旦下がり、冷静な目線で「おのれ自身」を一度観ることです。
他にも多くの事が当てはまりますが、例えば、人は「知りたがる」傾向がよくあります。早くなんでも知ろうとするが、段階を忘れてはいけません。急ぎ足の時にこそよく躓くものです。
《驕らず》
成功をしたときに、やり遂げた達成感と満足感を感じるものです。そして自負心(自分の才能や仕事について自信を持ち誇りに思う心)が生まれ、適度にあるものならばいいのですが、人は必ず増大する傾向があります。自慢したがるものであり、自分がナンバーワンと思ってしまうものです。
ある事を自分ひとりでやり遂げたとしても、そこに「感謝のこころ」「相手を認める心」を忘れずに持ち、後進を育て、迷いを導いてあげてこそ本当の達成感や満足感が得られるものです。
《謙虚さ》
歳を重ね徳を積んだとしても、又は肩書きが付き偉くなったとしても、それらを鼻に掛けず、自慢もせず、大口もたたかず、「ひたすらに"自分"というものを磨きつづける事」だと思っております。
人は、謙虚という言葉を知っていたとしても、謙虚の心はなかなか持てないものです。プライドは持っていても高すぎはよろしくない。オンリーワンになれない理由や、失ってはいけないものがここにあります。
《内なる自信を持って》
先に述べた三点を踏まえたのち、心意気の部分です。
焦らず適度に、驕らずに一歩一歩と、謙虚さを心忘れずに、それでいて誰にも負けない絶対的な向上心や、徳の意を知り自己研鑽し、「品徳を身に付ける」ことです。
「俺は(私は)あんたらとは違う」と思う気持ちは自己の成長を妨げるものです。秘めた不動な自信は自ずと、不戦不敗へと繋がり、その心は勝つ事ではなく負けない事なのです。

事ある時にこの言葉を思い出して欲しいものです。
つづく