小林です。
五月の連休は如何お過ごしだろうか。
ついこの間とある会社のトップと一席がありました。さまざまな試行錯誤を経て、どうにか下火だった会社を軌道に乗せたものの、障害壁はまたやってくると言う。
社員方と《心意気を感じて》会社を共に築いていって欲しいという経営者の真摯な気持ちがヒシヒシと伝わってきす。
人事における《適材適所》は難しい問題です。それを書物からヒントを得たいと頼るのも人の常であります。
しかし、いわゆる《小皇帝》があちらこちら噴出する現代、書店はおろかコンビニエンスストアにも、人徳や技能を伝授する人格論やコーチング論を紹介するご本が一角のコーナーに溢れかえっています。
だが、これは人の考え方へ影響を与えるモノというよりも、中味の商品は変わらずに、オモテ面のラッピング手法や包装紙、あるいは飾りものを変えているだけにしか見えなくはないでしょうか?
例えば、判子ひとつで、他人の人生に多大な影響を与えることができる。許可をしないだけで、その会社を潰してしまうことができるなど、そんな権限もを持つ人が、いまさらそんなご本を読むのは間に合うのでしょうか。
とはいえ、「悩み」もまた需要と供給によって商品化へ生まれるものですから、いかに《指針のみえない社会状況》であることが伺えます。
許可制、認可制の社会制度においてその権限を持つ人(小皇帝)は、気持ちや気分、自己好みに左右されずにしっかりとした視線で正しい判断を下すことです。
そこでいまでは廃れてしまった「道徳」が意外といい具合に発揮するものです。
しかし、社長業というものは実はさびしい一面があることはあまり知られていない。華やかさや優美さは見た目だけ。その中身は、人へ相談することもなく、一人で悩むことが多いのです。
もしかすると、雇われ社長の場合には、日頃、口酸っぱく社員へ激励のつもりで「お客様目線で物事を見ろ!お客様の立場で考えろ!」と言うものの、『自分自身がそのお客様である』ことが分かれば、案外気分が楽になるかも知れませんね。。。