小林です。

いろいろな人びととの出会いがあり、その中でふと感じたことは皆さんから洪門(ほんめん)すなわち天地会とは「なに者?」ということです。

海外では、伝説の結社や時代が求めた結社、または心情の奥に見える心の繋がりを具現化したもの、はたまた悪の巣、マフィアなど、明と暗を兼ね備えた組織として捉えられていたりもします。

そんな霧の中に存在するような組織なので、日本では《なおさらわからない》となる事は、まことに想像に難しくない。


そこで今日は、そんな洪門(ほんめん)の標語にあたる一つの言葉をご紹介させて頂きます。
順天行道(じゅんてんこうどう)》です。


ただその前に、
この場を借りて一つ申し上げたい。


皆さんが思う以上に、この組織洪門(ほんめん)別名Chinese Freemasonsは、欧masonryまたは米masonryと同様に「よく真似をされる組織」なのです。おそらくそんな輩(やから)はこれを利用し、なにか儲け事や悪事を働いていることでしょう。洪門においては、台湾にそれは多く存在して居るが、その中で正統は台湾青蓮堂總會である。

ですので、内容の情報開示をする側としてはとても慎重です。、全てはなくても六、七割程度の開示となります。
どうぞご了承下さい。



【順天行道】
(じゅんてんこうどう)

すなわち、天に順い(したがい)、示された道を行く(ゆく)。
我々、洪門(天地会)は『順天行道』を旗に刻み、旗印として掲げている。旗には略字とし《川・大・丁・首》が記してある。


洪門の精神は、「忠心義氣」(ちゅうしんぎき)(かつて日本にもあった武士道のような、或いは欧州の騎士道のような)を基にしており、これは社員同士が身分を証明するときの「腰屏」(ようへい)にも正確に書かれております。
「八卦を用いた」宗教的観点が、基礎に存在し、『理念』『思想』『制度』『職位』などなど皆《周易》太極八卦の九宮五行から由来している。そしてこの宗教的観点から《順天行道》(天に順い、示された道をゆく)の思想概念(思維)が根本として生まれたのである。


とても良い解説があったので、ここに引用したい。

会員たちは、自然や環境の試練を受けながらも「逆来順受」(ぎゃくらいじゅんじゅ)逆境を順境として受け止め、つまり苦しいピンチだと思わずに、起こるべくして起こった天命だとして受け止め、または、逆境や困難だと感じたとき、慌てふためいたりせずに、うろたえたりぼやかずに、真摯に正面からしっかり受け止めようという心情とし、誠に行動をせよ。いう意味なのである。

以上の事から、儒家思想である三綱五常四維八徳が加味され、民衆は相互協力や共済をし、経済的発展する明主(賢い君主、明君)の降臨を待ち、やがて明君を補佐し、平安な世の中または世界大同(ワンワールド)を目指していく。という思想が構築される。

そして、時代がどう変わろうと、また地域(国)によって呼び名がどう変わろうと、我々洪門(ほんめん)の兄弟らはこの『順天行道』を最善とし、世界を変える原動力としている。



さらに。

我々には《一人でも多くの敵を増やす事より、一人でも多くの友を増やそう》という概念もある。


この事から、親(正統ではないのに、洪門を名乗った団体)を選び間違えた者がいる、また、旗印があからさまに違う集団がいる、偽物かも知れない者などに出逢ったとしても、我々宗家は否定をせず攻撃もせずに、訪ねてきた時以外、あなたは間違えているとその人に教えてあげて、そして我々自身が『正統』を重んじ伝えて続けていけば良いのです。

なぜなら、(間違えてしまったとは言え)それはその人の天命なのだからわざわざこちらから否定することもあるまい。とはいえ、被害を受けた人々が現れたときは当然ですが話は別です。





(追記)
すなわち【順天行道】は、全ての変化変革に対応できる「応用性」「順応性」を心に芽生えさせ、どんな逆境の環境下においても、人間の進化力を退化させない精神を持つこと。
思考をマイナスからプラスへ変換することは、今の現代社会または現代人には必要なのかもしれません。




(以下参考図)






参照サイト





(会ロゴ色付けバージョン)