小林です。

最近、海外で洪門(ほんめん)や青幇(ちんぱん)のメンバーだと自らが公言する人が増えているように感じます。その中には、飛び級はないはずなのに、本来なら学修だけでも十年近い下積みが必要なところをいきなりトップになったと語ったり、正式なルールを通さずに、また「白鶏」が勝手に会派を結成したりするケースも見受けられます。

これらは、アジアにおける洪門や青幇がトレンド化、またはファッション化してきているせいか、又、あるいは「次はアジアの時代が来る」という時流に乗ろうとしている表れではないでしょうか。

自由な発言にも内なるルールがある。

確かに「私は青幇だ!」「私は洪門だ!」と発言することは、現代の自由な社会環境下では個人の言論の自由として尊重されましょう。

しかし、これらの組織には内部における厳格なルールが存在することを忘れてはなりません。あるいは、そのルールがきちんと伝わっていないケースもあるようです。

いくつか例を挙げましょう。

 「自分が青幇だと言って、そうではなかった場合、自らの命を断つことになる。」

 「自分が洪門だと言って、そうではなかった場合、自らの命が断たされることになる。」

 「自らの意思で会の門を叩くことはできるが、会員になれるかどうかは会の意思である。」

これは、たとえば昔の青幇には政府要人も多く抱え、万一幫の身分が漏れれば、一族皆殺しにされる危険があったため、自ら命を断つことが必然だったという背景があるからです。洪門もしかり、一つ一つに意味がきちんとあるのです。

又、

 「自分の身分を明かすことはできるが、相手の身分を明かすことはできない。」

 「自分の狭い視野で物事を判断せず、会の広い視野で物事を判断せよ。」

といったルールもあります

特に「相手の身分を明かすことはできない」というのは重要で、たとえ上位の階級であっても、明かされた相手がそうではなかった場合、その上位階級の者すら命を落とすことになりかねません。それだけ言動には重みがあるのです。

現代には、このような大切なことが忘れ去られているし、デタラメな状況が多いと感じています。私は、これらの状況が正されることを強く願っています。「私は結社の人間だ!」と格好つけて言う人間ほど安価で下等なものはありません。

次の漢文は、そうした忘れ去られたことへの指摘が書かれています。あえて訳しませんが、意味がわかる方には伝わるでしょう。


青幫⋯⋯
「安清」(青幫)所謂的三幫九代是什麼?

三幫乃 「本命」「傳導(道)」「引進」等三個幫頭。 傳道及引進、是本幫頭之外、必須結合的另兩個幫頭、用以傳承導引之用。

九代乃 本幫之「師爺」「 師父」與「本代 」共為三代。

加上 傳導・引進之各三代、共合而成為九代 。

希望大家能夠瞭解而不要道聽塗說曲解了其意!



(参考写真)
(青幇は禮を重んじ自らが土を踏む)
(青幇の字輩順序右より、因みに私は學字輩だ)
(右:頭山満翁 左:蒋介石師 )


「すべての人が『道』を知っている。だが、わずかな人だけが『道』を歩いている」達磨大師






つづく










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