小林です。
色んな所で加藤一二三さんが姿を見せております。この方はご存知の通り今年六月に将棋棋士を最高齢現役引退なさった方です。バラエティではゆるキャラ扱いの様ですが、将棋界では「1分将棋の神様」神武以来の天才」の異名を持つ凄い方であります。

ところで、皆さんは将棋は指しますでしょうか?

わたくしは将棋が結構好きですね。幼少の頃には、日本では将棋、中国では象棋を年配の方々と指しておりましたが、日本の将棋は四間飛車の使い手の御仁によくやられた事を思い出します。

将棋駒の中で「歩」の使い手もいらっしゃいました。「歩」だけで相手に勝ってしまうのですね。その強さは誠に脱帽します。それでわたくしも「歩」が好きになりました。

「歩」とは、つまり歩兵の事ですが、将棋の動かし方では、最初は一歩一歩前進する事しか出来ません。しかし、敵の陣地エリアに入ると裏返しに変わり、「と」に変身して、将の隣に君臨する「金将」と同じ動きに成るので、これを「と金」と呼びます。

「と」は草書体で「今」の崩し文字になります。そして「今」はその昔「金」の代替え字としていたのです。

さて、時として素早く動かないといけない時があります。

ですが、それは基本に一歩一歩「と」着実に進んでいかないと成り立ちません。「今」と言う時間を無駄にせず大切にし、時が来れば「金」に匹敵するパワーを発揮する事が最良ではないでしょうか。





二度と返って来ない今日という日を、あなたはどう過ごしていますか?











つづく